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ミラノーイタリアの今日 – 続き –

 

 

前回の投稿からの間に、日本も首都圏を中心に緊急非常事態宣言が発令され深刻な事態となってきました。

 

イタリアは患者数の増加は減ってきたものの、まだ予断を許さない状況が続いており、更に1ヶ月の外出禁止措置延長、相変わらずの隔離生活が続いています。もちろん不自由も多少はあるのですが人間、日々置かれた状況に適応して行けるものだと感じさせられている毎日です。

 

 

 

さて、家の中での生活、イタリア人はどの様に過ごしているか。日本とは少し環境が違うのですが長い隔離生活を乗り切る技はどの国も共通するものがある様に思えます。ここ、MSTCオフィスがある場所はミラノの郊外、自然の多い中で大変恵まれている環境です。人々は非常に落ち着いて早い解除を願いながらも、毎日を有意義に過ごそうとそれぞれ工夫をしています。

 

 

 

単身世帯は少なく、家族で暮らしているのが多数のイタリア。在宅となった家族は通常の生活パターンを崩さない事を大事にしています。子供達も多い地域ですが、朝から子供の声が聞こえる事はありません。決まった時間に始業、オンライン授業を受けたり、与えられた課題をこなしたりと学校生活の時と変わらない時間を過ごし、学校の終了時間16:00頃になってようやく遊ぶ声が聞こえてきます。

 

自宅の敷地内や庭に出て遊んだり、テラスで家族とカードやボードゲームを楽しんだりとできる範囲での楽しみ方を色々工夫しています。此方の子供たちも普段はビデオゲームで遊ぶ子がほとんどですが、アナログな別の遊びで楽しむことを教えてあげる機会として大人たちも上手く利用しています。

 

 

 

仕事後、ジムに行けない大人はアプリなどを使って体を鍛えたり、有名シェフの動画を見ながらキッチンで楽しんだり、断捨離や大掃除は日本でも同じ様ですね。気候が良くなったこの頃では、庭の手入れや室内の細かい修理などを行っているお父さんもあちこちに。昔懐かしい生活を彷彿させる光景です。

 

 

若者に関して言えば、日本では見られない光景が一つ。ボランティアで買い物に行けないお年寄りや体の不自由な方の買い物を代行している姿を見かけます。地方の高齢者が多い地域ではその様な活動もなく、困り果てて電話をしてきたお年寄りに警察が食糧を届けた、というニュースもありましたが、ここミラノや都市部の地域では若者達が一役かっています。方法は様ざま。建物やマンション入口などに ”必要な人は気軽に声をかけて、お手伝いします!”という電話番号入りのメモを残していたり、近くに住んでいる友達同士でグループを作り、手助けが必要だと思われる方の情報交換をして声がけなどをしています。特に高校生以上は午前で授業が終わりますので、お昼の時間から友人と誘い合わせてボランティアに出かけています。

 

 

その外出は勿論、違反の対象とはなりません。
小さい頃から弱者に対して自然に躊躇なく手を差し伸べる様に育ってきた彼らの姿は、とても共感が持てます。こんな大変な時だからこそ助け合う、人間らしい生き方をしている人々、これがイタリアの良さだと改めて感じさせられました。

 

 

 

 

日本とイタリア、5月のほぼ同じ時期までの封鎖期間。お互いに我慢の時ですが、この困難を早く乗りこえられると良いですね。皆様とも新作のドレスと共に1日でも早い再会を果たせることを心待ちにしております。

 

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