2017.02.28

ミラノのファッションウィーク中には有名ビッグメゾンのファッションショーというイメージが強いですが、期間中は各ショールーム、会場で様々なアパレルブランドの次シーズン新作展示受注会も開催されています。
その中でも話題性もあり毎年規模が大きくなっているのがWHITE。世界中から話題のブランドや若手の新ブランドなど様々なタイプのブランドを発掘、世界に発信しており、常に新しい物を求めているバイヤーの注目の総合展示会は年に4回開催（メンズ、レディース各2回）。ミラノでアート、ファッションの発信地として定着したVIA TORTONA（トルトーナ）地区にある廃工場跡を利用して建設されたSUPER STUDIOを中心に期間中は周辺一帯を展示会ストリート化させてしまうほどに発展、進化を続けています。
そのファッション中心のWHITEに今年、変化が見られました。エントランスを入るとまず、大きく作られていたのがルームフレグランスのみを紹介するゾーン。これまで衣類、シューズ、バッグ、アクセサリーなどファッションに関するものに特化していたセレクションに大きく変化が見られました。
ルームフレグランスは近年、インテリアのカテゴリーから大きく進化を遂げ、またヨーロッパだけでなく日本でも注目されている市場の一つ。デザイン性に優れ洗練されたデザインは勿論、自分に合った香りを楽しむ事がファッションの一部として考えられている事など、市場のニーズが増えてきたことがWHITEの動向にも影響を与えたと考えられます。
ミラノの唯一の高級百貨店 La Rinascenteでもルームフレグランスの売り場は日に日に拡大、取り扱いメーカー、種類も増え続けており大変充実した売り場となっています。
ウェディングドレスメーカーでもオリジナルのルームフレグランスを作っているところもあり、それぞれの個性、スタイル、シチュエーションに合わせた香りを追求する時代になっているのかもしれません。